香り高いアフタヌーンティーを楽しもう!おいしい紅茶とおすすめのホテル8選
イギリス発祥の美味しい紅茶の習慣、アフタヌーンティー。イギリス貴族の習慣として始まりましたが今や日本でも、女子会やデートにホテルやカフェでのアフタヌーンティーを楽しむ人が増えています。日本生まれのブランド、アフタヌーンティーの魅力と、東西のホテルラウンジのおすすめアフタヌーンティーをご案内します。
2018年09月29日更新
記事の目次
[1]イギリス発祥のアフタヌーンティーとは?
アフタヌーンティーとはどんなものなのでしょうか?その発祥はイギリスの王侯貴族の習慣から始まります。
アフタヌーンティーとは?
アフタヌーンティーは1840年ごろのイギリスで、第7代ベッドフォード公爵であるフランシス・ラッセル公爵の夫人、アンナ・マリアという女性により誕生したと言われています。
この時代のイギリスでこういった紅茶と一緒に軽食や、お菓子を嗜む慣習が始まったのは、女性が使用されている食器や飾られた花、家具調度品などを楽しみながら会話する社交の場としての意味と、夜には社交界のパーティや観劇、オペラ鑑賞などを行うため、夕食を摂るのが21時以降になるのが一般的で、そういった活動前の腹ごしらえ的な意味もあったと考えられています。
現在のイギリスでは、上流階級のみならず、労働者階級まで広く普及した文化であり、高級ホテルのティールームなどでない限り、気取った作法などはなく、幅広く愛されている習慣になっています。
アフタヌーンティーのマナーは?
アフタヌーンティーは今では広く普及した紅茶の習慣ですので、カフェなどで楽しめるアフタヌーンティープランなどではあまり堅苦しくマナーを考える必要はありません。日本なら、高級ホテルで楽しむ際には、ちょっとしたマナーを知っているとスマートです。
友達とワイワイ楽しみたければ紅茶専門店やティーラウンジでのアフタヌーンティー、華やかな装飾の中で美味しいティーフードを上品に楽しみたいときはホテルと、使い分けをすると良いでしょう。どちらも予約をしていくのが確実です。
ホテルでアフタヌーンティーを楽しむ際には、カジュアルすぎる服装は控えましょう。ホテルによってはドレスコードを設けているところもあります。悩んだらシンプルなお出かけ用ワンピースなどをおすすめします。男性ならジャケットを羽織っていけば良いでしょう。
紅茶を飲む時のマナーとしては、必ずカップは片手で持つこと、ティーカップのハンドルには指を通さず、つまむこと、ローテーブルの時にはソーサーも一緒に持って、口にカップを近づけて飲むことを心がけると美しい所作に見えます。また、ティーフードを手で食べるのはマナー違反ではないですが、カップを持つ手と同じ手で食べるとカップが汚れてしまいます。なるべくカップを持つ手とは逆の手を使うとスマートです。
もともとはホストがゲストを招いてお茶会をしていたので、自分のカップに自分で紅茶を注ぐのは本来はマナー違反です。ホテルなどでギャルソンが紅茶を注いでくれる場合はお任せしましょう。もしも、自分で注ぐ場合、ティーポットの蓋は押さえないようにします。急須と違ってティーポットは押さえなくても落ちてこない仕組みになっています。
アフタヌーンティーの正式なマナーでは最初にサンドイッチなど塩味の食べ物を食べ、次にスコーン、最後にデザートを食べることになっていますが、今のアフタヌーンティーでは料理の出し方もそれぞれのため、それほどこだわる必要はありません。スコーンはまるごとかじるのは綺麗ではないので、半分に割って手でちぎって食べるようにしましょう。
現代の日本においては、同席している人や周りの人を不快にするような行動がなければアフタヌーンティーだからといって厳格なルールやマナーはそんなにありません。ちょっとしたコツや紅茶の飲み方を知っているだけでもスマートに見えます。あまり肩肘を張らずにアフタヌーンティーを楽しみましょう。
アフタヌーンティーの紅茶のおかわりはできる?
アフタヌーンティーの紅茶がおかわりできるかどうかは、お店やホテルにより異なります。同じ茶葉にお湯をさしてくれるのみのところと、茶葉ごと新しい種類を選べるところとさまざまです。いろんな種類の紅茶を試してみたいときには、違う茶葉でのおかわりOKのお店を選ぶようにしましょう。
[2]日本生まれのブランド「アフタヌーンティー」
日本人がアフタヌーンティーと聞いてもう一つ思い浮かべるのが、ブランドとしてのAfternoonTea(アフタヌーンティー)ではないでしょうか。インテリア雑貨などでも人気のアフタヌーンティーですが、その中でもおすすめの紅茶をご紹介します。
AfternoonTeaとは?
AfternoonTeaはサザビー(現サザビーリーグ)が1981年、渋谷パルコパートⅢに1号店をオープンしたことに始まります。イギリスのアフタヌーンティーの習慣がもつ、日常の中のゆとりや情緒的な価値をさまざまな形で提供したい、という想いから生まれました。
雑貨と飲食が一緒になった衣食住の提案できるスタイルは当時斬新で、カフェオレボウルなどヨーロッパでは当たり前の生活雑貨や、パイン材でできた使い込まれたテーブルでティーポットでサーブされる紅茶など、それまでに日本にないライフスタイルを紹介しました。
AfternoonTeaのおすすめ紅茶
季節に合わせ厳選した茶葉を世界の産地から提供しているAfternoonTeaの紅茶。人気の紅茶をセレクトしました。
アールグレイ
アールグレイは爽やかでフルーティなベルガモットの香りが心地よいフレーバーティーです。北インドのドアーズ地方産のコクのある茶葉と、ニルギリ地方産のさっぱりとした茶葉をブレンドしています。ホットのほかアイスティーにもおすすめのフレーバーです。
アフタヌーンティーブレンド
マイルドな飲み口の中に心地よい渋み広がるアフタヌーンティーブレンドは、ブランドの名を背負うにふさわしい一番人気の紅茶です。スイーツのほか、食事にも合うように飲みやすさにこだわりつくられ、コクのあるアッサムとニルギリのさわやかな風味を楽しめるスペシャルなブレンドです。
デカフェ
カフェインを極力抜いたディカフェの紅茶も用意されています。ディカフェアールグレイは、セイロン・オレンジペコをベースにしており、ベルガモットのさわやかな香りも楽しめます。ディカフェアフタヌーンティーも、紅茶の味わいを十分に楽しめる食事にも合うブレンドに仕上がっています。
[3]アフタヌーンティーのおいしいホテル8選
アフタヌーンティーが有名なおすすめのホテルをご紹介します。
東京
マンダリンオリエンタル 東京
アフタヌーンティー好きの人におすすめを聞くとよくあがるのがマンダリンオリエンタルです。世界の賓客をもてなしてきた伝統のアフタヌーンティーをホテル最上階のオリエンタルラウンジで楽しむことができます。
飲み物は気分やスイーツに合わせてカップで好きなだけ飲むことができます。通常のアフタヌーンティーのほか、季節限定のイベントに合わせたアフタヌーンティーを開催していることも。毎回違った楽しみ方ができるのもファンが多い一つの理由です。
ザ・ペニンシュラ東京
ザ・ペニンシュラの象徴的な場所であるレストラン、「ザ・ロビー」で楽しめるアフタヌーンティーは、生演奏付きの豪華さです。食事に合わせて紅茶を変更することもでき、2時間たっぷり楽しむことができます。
季節の食材をふんだんに使ったセイボリーと、可愛らしいスイーツたちに自慢のクロテッドクリームが添えられたスコーンは、さまざまな味覚の広がりを楽しませてくれます。
帝国ホテル
伝統と格式高い帝国ホテルのアフタヌーンティーは、本館17階の「インペリアルラウンジ アクア」で楽しむことができます。イギリスで親しまれている食材を随所に取り入れているアフタヌーンティーはアミューズからスープ、タルト、サンドイッチ、スコーンからデザートに至るまで本格派です。飲み物はコーヒー、紅茶、フレーバーティーなど約30種類の中から選ぶことができます。
シャングリラホテル東京
シャングリラホテル東京は東京駅隣接で、遠方からのお客様へのおもてなしにも便利なホテルです。28階にある「ザ・ロビーラウンジ」では、本格的なアフタヌーンティーを楽しむことができます。紅茶はポットでの提供で、20種類以上のリストから好きなだけ頼め、総料理長のサンドイッチや、ペストリーシェフのスイーツたちを楽しめます。
大阪
ウェスティンホテル大阪
3階分の吹き抜けが大きなロビーラウンジで楽しめるのは、3層になったティースタンドの本格アフタヌーンティーセットです。ガラス張りの窓から見える緑とゆったりとしたソファで、心ゆくまでアフタヌーンティーの贅沢な時間を過ごすことができます。
お茶は指定のファーストティーのほかに、2杯目を好きな紅茶やコーヒーから選ぶことができるシステムです。3層のティースタンドで楽しむ季節の食材は目にも楽しく美しいアフタヌーンティーです。
リーガロイヤルホテル大阪
幾多の賓客に愛され続けるリーガロイヤルホテル。そのメインラウンジでは四季折々の美しい庭園の姿を眺めながらロイヤルアフタヌーンティーを楽しむことができます。
紅茶はダージリン、アッサム、ウバ、キーマン、アールグレイのほか、ブレンドコーヒーも選ぶことができ、おかわりの際には茶葉を変更することもできます。さまざまなスイーツと本日のアミューズ、スコーンを優雅な時間とともに頂くことができます。
ザ・リッツカールトン大阪
18世紀のイギリス貴族の邸宅のようなヨーロッパ調のインテリアが豪華ながら大人の落ち着いた雰囲気のなか、クラシックやジャズの生演奏を聴きながら本格的なイギリスのアフタヌーンティーを楽しむことができます。飲み物はコーヒーか紅茶を選ぶことができ、季節に合わせたテーマのアフタヌーンティーを提供しています。
ヒルトン大阪
ヒルトン大阪の「マイプレイス カフェ&バー」は時間帯に合わせたメニューが楽しめるロビーカフェです。こちらで提供しているアフタヌーンティーは、アフタヌーンティータワーの代わりにコンパクトな箱で提供される形が可愛く、女性たちに大好評です。
引き出しを開けると小さなサンドイッチや、スコーン、ケーキなどが収められていて、開ける楽しみがあります。ドリンクはオーガニックコーヒーやフレンチプレスコーヒーのほか、スリランカ産の紅茶ブランド「ディルマ」の紅茶を選べます。
[4]ホテルで優雅に香りを感じながらアフタヌーンティーを楽しもう
伝統を紐解けば格式高いアフタヌーンティーですが、少し贅沢してホテルのアフタヌーンティーを優雅に楽しむのも良いものです。週末のデートや女子会で試してみてはいかがでしょうか。